お姫様はメイド服!?
「ランシャー。
ここは終わりました。
騒ぎにならない内に出ましょう。」

そう言いながら部屋を出て行くレオン。

あいつ…空気読めよ…

「俺達も行くか♪」

ニッコリ笑って立ち上がる俺。
マーラはまだしゃがんでいる。

「どうした?」

まだ何かあんのか?

「…あたし…帰る場所がないわ…」

困ったな…
いった方が良かったか…

「久桜城にくるか?
あそこなら,使用人として雇ってもらえると思うぜ?
なんなら嫁にくるか?」

最後の方は,軽ーく言ったつもりだったけど,耳が熱くなっていくのが分かった。

「いいの?」

「へ?いいの?」

どっちが?使用人?嫁?

「決めた!あたし,久桜城で働くわ!!!!」

あぁ…そっちかぁ…

「それで…」

畜生…失恋かよ…

「母の治療のためのお金が揃ったら…
あなたの所に行っても…いい?」

だよなぁ…無理だもんなぁ…って…

「本当に!?」

大声を上げる俺に,マーラはニッコリ頷いた。
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