お姫様はメイド服!?
「でわ,乾杯でもしましょうか!
かんぱーい!」

チリンッと,グラスがぶつかる音が響く。

「姫,何か食べたいものがあったら言ってください。俺が取りますんで…」

レオンが,皿を持ちながら微笑む。

「じゃー…あれと,あれとあれと…あれとあれ!」

カグヤの言葉に,レオンは笑った。

「女の子が,そんなに食べていいんですか?」

レオンは,皿に盛りながら,まだ笑っている。

「全然平気♪あたし,食べた分だけ運動してるから♪」

またレオンは笑った。

「珍しいですね,レオンがそんなに笑うなんて…」

「そうなの?」

ドランの言葉に聞き返すカグヤ。

「えぇ,普段は,あまり笑わないんです。」

それを聞いて,カグヤは嬉しくなった。

あたしがいるから,笑ってくれるんだ…
もっと,レオンの笑顔がみたいな…。

カグヤは,ドキドキする胸を押さえ,そう思った。
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