お姫様はメイド服!?
トントン

「姫,起きていますか?」

「レオン?」

カグヤは,ドアを開けた。

「おはようございます。姫。昨夜は,すいませでした。」

「昨夜????」

何の事かわからないカグヤは,首を傾げた。

「ゴキブリですよ…。
昨日,俺の部屋に来たでしょう?」

笑い混じりのレオン。
ゴキブリ??

「あ!!!!あたし,昨日寝ちゃったんだ!!!!
あれ??でも,どうやって帰って来たんだ?」

また頭に?を付けるカグヤを見て,レオンはまた笑う。

「俺が運んだんですよ。」

「へ????」

「女王姫ー!!!!」

その時,ドランが遠くからカグヤを呼んだ。

「朝食の時間に遅れてるんだった。
さ,行きましょうか。」

ニコッと笑うレオンを,カグヤはジッと見ていた。
その後,レオンの言葉を思い出す。

「もしかして,あたし起きるの遅い…??」

カグヤの問いに,レオンはニコッと微笑んだ。

「少し。」

「あちゃー…。」

カグヤは,頭を抱えた。
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