お姫様はメイド服!?
「どうしました?」

呑気にそんな事を聞くレオンから,顔を背けるカグヤ。

「何でもない!!!!」

そして,軽く自分の頬をつねった。


何なんだろう…この気持ち…。
こんなの初めてだ。
何で,レオンにこんなにドキドキするんだろう。
なんで顔が赤くなるんだろう…

それに…

チラッとレオンを見る。
レオンは,サラダを食べていた。

それに,なぜかレオンとは,初めて会った気がしないんだ…。
昔,どこかで会った気がする…。

んーー…
えーーと…
うーーー…と

「姫?」

「わぁ!」

考え事をしていたカグヤの目の前には,いつの間にかレオンがいた。

「何か考え事ですか?」

「いや…その…えっと…」

シドロモドロのカグヤを,レオンは声に出して笑った。

「もー…」

そう言いながらも,カグヤは,レオンにつられて笑った。

ガシャーン!!!!

皿が割れる音で,2人の笑い声は消えた。
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