お姫様はメイド服!?
「何が起きたか,知っていますね?」

カグヤは,ラビー達に尋ねた。
目を逸らさないカグヤに,肩を竦めるラビー。

「わかったわ。」

そう溜め息混じりに言った。

「ランシャーはね,女王姫様に一目ぼれしたのよ。」

「え!!!!」

ラビーの言葉に,真っ先に反応したのは…ドランだった。

「それで何故,レオンが呼び出されるんですか?」

カグヤの問いに,ラビーは「鈍感ね」と微笑んだ。

「レオンと女王姫様が,とても仲が良いから,ランシャーは嫉妬したのよ」

その時,大きな地響きがした。

「まずいな…」

クローンが,眉間に皺を作りながら呟く。

「何がですか?」

カグヤの問いに答えたのは,コンドラだった。

「ランシャーの事だ。
レオンに決闘を申し込んだんだろう。」

「決闘?」

決闘って…あの決闘??

少し考えた後,カグヤは立ち上がった。
< 43 / 240 >

この作品をシェア

pagetop