お姫様はメイド服!?
最後まで,カグヤが下を向く事は無かった。

「さて,カグヤチャンに反対の人はいるかしら?」

ラビーの言葉に,コンドラが手を上げた。

「僕は反対だ。危険すぎる。姫…カグヤは,残す事はできないのか?」

「それは無理よ…。
姫が行かなきゃ,相手の国は通してくれない。
あたしが行く事に意味があるの。」

カグヤの言葉に,コンドラは顔をしかめる。

「だったら,ダミーを作ればいい。
そいつを行かせれば…」

「言ったでしょ?
あたしが行く事に意味がある。
あたしにしかできないの…」

コンドラは,諦めたように口を閉じた。

「他にはいない?」

しーんとなる部屋。

「決まりね♪」

ニカッと,悪戯っ子の笑みを,カグヤは零した。
レオンは,心配そうな顔をしている。

上手くいけばいいんだが…
相手が奴だから…

レオンは,上手くいく事を神に祈った。
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