お姫様はメイド服!?
「いらっしゃい♪カグヤチャン♪」

ラビーの部屋に入ったカグヤは,目が点になった。

「さ…そのソファに座って♪レオンも♪」

2人は並んでソファに座った。
カグヤは,キョロキョロと部屋を見回している。

ラビーの部屋は,真っピンク。
ピンク以外の色は,一個もない。
あるとすれば,写真立てに入っている写真ぐらいだ。

「レオンと行くんですってね?」

カグヤは,言葉の意味を考えてから頷いた。

「まぁ,レオンは頼りになるし,強いし…反対はしないわ。」

ニコッと微笑んでから,口元に指を当てる。

「その代わり,あなたに伝えなくちゃいけない事があるの…」

そう言うラビーは,とても真剣な顔をしている。

「あなたの力の事。
カグヤチャン,力の成長が速いの。
本当なら,この国に来てから,2週間はかかる事なのに,あなたは昨日,力を使った。
まだ,コントロールはできていないみたいだけど…」

カグヤは,首を傾げた。
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