お姫様はメイド服!?
「昨日のって,あたしの力だったんですか?」

ラビーは,カグヤに微笑み頷いた。

「そう。
結構大きな力だった。
だから,あなたには,特訓をしてもらうわ。
しっかり力を使いこなさなきゃ,あなたをクーオール国に行かせない。」

「クーオールコク??」

カグヤの問いには,レオンが答えた。

「姫が行こうとしていた敵国ですよ。」

そーなんだ,と頷いたカグヤに不思議な顔をするラビー。

「あら?レオンは,姫って呼んでもいいの?」

その言葉に,カグヤとレオンは顔を見合わせる。

「ダメって言ったのに,レオンったら直してくれないの!」

「急に,直せと言われても直せるわけないでしょう?」

「あら,クローンさんもコンドラさんもラビーさんも,直してくれたわ!」

「俺はすぐには直せない性格なんです!」

言い争う2人を,ニコニコしながら見ているラビー。

「仲いいのね~♪
羨ましいわぁ♪」

その言葉に,2人は黙り込む。
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