お姫様はメイド服!?
「クスッ♪カグヤチャン,明日から,レオンと2人で庭に来なさい。」

ラビーはそう言うと,立ち上がった。

「クーオール国は,とても危険な国。
本当なら,行かせたくないんだけど…
なぜかしら…あなたならできるきがするわ♪」

『あなたならできる』

それは,カグヤにとっての魔法の言葉。

「必ず,成功させます!」

そう言うカグヤに,ラビーは頷く。
レオンは,カグヤをジッと見つめていた。

強い…
姫は,とても強いんだ…
こんな小さな体のどこに,こんな強さがあるのかと,毎回驚かされる。
俺が…力になれたら…

膝の上に置いた拳を,ギュッと強く握った。

姫の力になりたい…
姫を…守りたい…
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