お姫様はメイド服!?
ラビーの部屋を出て,廊下を歩く2人。
なぜか,沈黙。
カグヤは,頑張って言葉を探した。

「あ,明日からだよね!
えーっと…特訓??」

返事が帰って来ない。

「レオン??」

おそるおそる見上げるけど,暗くてよく見えない。

「笑ってるでしょ?」

カグヤがそう言うと,フッと風がカグヤの髪を揺らした。
レオンが,驚いてカグヤの方を向いたのだ。

「どうしてわかるんですか?」

やっぱり…とカグヤは微笑むと,自信満々にこう言った。

「レオンが今,どんな顔してるかなんて,顔を見なくても分かっちゃうの!」

そして,自分が言った事をよく思い出し,顔を赤くする。

「俺もわかります。」

「え??」

ゆっくりと顔を上げるカグヤ。

「姫は今,顔を赤くして笑ってますね?」
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