お姫様はメイド服!?
カグヤの頬にレオンの手が当たり,ギュッと上を向かされた。

「やっぱり…」

すぐ近くにあるレオンの顔と,レオンの言葉に,ますます顔が熱くなる。
気のせいかな?
レオンも,顔が赤い気がする。

「アハハ…」

カグヤの笑い声に,レオンの手は離れる。

「何笑ってるんですか?」

低い声は,少し不機嫌になった証拠。

「なんでもなーい♪」

スキップしながら,逃げるカグヤを,レオンは呆れたように笑った。

「上手く行くといいなぁ~っキャァ!!!!」

スキップしていたカグヤは,ジュウタンに足を躓かせ転んだ。

「イテテ…」

レオンは,床に座ったままのカグヤに手を差し出した。

「まったく…何してるんですか…」

笑っているレオンが嬉しくて,口が綻んだ。

「スキップしてただけ!」

差し出された手に掴まると,力強く引っ張られる。
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