お姫様はメイド服!?
初めて会った時も,こうやって引っ張られたっけ…

温かい手が,あたしを馬に乗せてくれたんだ。

「絶対上手くいきます。」

「ん?」

手を捕まれたまま,顔を上げた。

「絶対上手くいく。」

カグヤは,さっき自分が言った事を思い出した。

「当たり前♪
あたしにしかできないんだから!」

「そうでしたね。」

クスクスと笑っているレオン。

上手くいくに決まってる。
だって,あたし,レオンに気持ちを伝えるんだもん。
恋の力は偉大なんだから!

「でわ,明日の事もあるんで,部屋に戻りましょう…」

その言葉に,寂しさを感じるカグヤ。

もっと話していたい…

「そうね…行きましょうか…」

溢れそうになる思いを,我慢して笑った。
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