お姫様はメイド服!?
パタンと閉められたレオンのドアを,カグヤはいつまでも見つめていた。

レオンに掴まれた手が,まだ熱い。

その手を,ギュッて握った。

レオンが,着いて行くって言ってくれて良かった。
その分,レオンと一緒にいれる時間が増える。
早く,明日にならないかな…

「レオン…」

愛しい彼の名前を,口に出してしまい,キョロキョロと辺りを見回した。
誰もいない事を確認すると,クスッと笑った。

もう,あたしの気持ちは止まらない。
諦めろって,神様に言われたとしても無理。
もし,諦める日があれば,それは振られた日。

そっと,ドアに手を当てた。

温かい気がするのは,気のせいかな…

「レオン…明日ね。」

ニコッと笑うと,カグヤは,部屋に戻っていった。
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