お姫様はメイド服!?
“1番大切な思い出”かぁ…
あたしに,そんな思い出なんてあったっけ??

カグヤは,思い出を探して,大きく首を振った。

どーしよう…思いつかない…。

「じゃー,次に進むけど…いいかしら?」

「はい…」

ラビーはホワイトボードを消して,“召喚主”“神獣”と新たに書き出した。

「召喚主と神獣の話しは,この前したわよね?
だから,今度は,神獣を召喚する仕方についてね!」

この時,カグヤは思った。
ラビーが何故か楽しそうだと。

「神獣は普段,人間になっているって言ったわよね?
その人間なんだけど…」

急に下を向くラビーに,カグヤは首を傾げた。

「ごめんなさいね??
歓迎式の日に言うつもりだったんだけど…
言いそびれちゃって…」

そう言うラビー。
カグヤは何かを感じとり,耳を塞ぎたくなった。
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