お姫様はメイド服!?
「ドラン?これは…何?」

白い棒のような物。

まさか…骨なわけないわよね…
まさか…

「昔,育てていたゲルニカの骨です。」

その言葉を聞いたカグヤは,気が遠くなった。

「ゲルニカは,日本の犬と猫の間みたいな動物です。」

耳元で,ゲルニカの説明をしてくれるレオン。

犬と猫の間って…

「じゃ…俺はこれ…」

レオンが入れた草冠を見たカグヤは,また涙が出そうになった。

こんなに枯れているのに,大切に保管してたんだ…
綺麗な透明な箱は,手入れをされていた証拠。

草冠から目を逸らし,違う事を考えた。

ドランはどうやって骨を取り出したんだろう…とか,何でレオンの顔色が悪かったんだろう…とか…

パタンと箱が閉められるまで,ずっと考えていた。
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