お姫様はメイド服!?
「はい,カグヤチャン♪」

ラビーが,カグヤに大きな紙を渡した。

「何ですか?これ…」

書いてある事を目で追いながら,聞いた。

「契約の言葉よ。
これを,箱の前で読むの。
読み終わったら,箱の鍵穴に手を翳してね。」

ウインク付きでラビーは説明してくれた。
ゆっくりと箱に近付いたカグヤは,大きく深呼吸した。

えっと…

「ここに集まる神獣による宝。
我,召喚主が預かる。
その代わり,汝らに力を与えよう。
百獣の王…レオン・フォートニード。」

「はい」

返事をしたレオンに,驚いて視線を向けるカグヤ。

「海獣の王…ランシャー・クロネーズファイン。」

「はい」

いつの間にか,レオンの隣りには,ランシャーが立っていた。

この間,2人が喧嘩した時に言っていた,王は2人もいらないっていうのは,この事だったんだ…。

「巨獸の王…ドラン・ゴッドネスト。」

「はい」

綺麗な金髪に金色の目は,誰が見てもカッコいいと思うだろう。

変人じゃなかったらなぁ…

カグヤは,心の中で笑った。
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