だって、キミが好きだから。
放課後だったけど、教室にはまだ何人か人がいた。
思わず大きな声が出た俺に、全員の視線が集中する。
こうなったらもうヤケだ。
誰にどう思われようと関係ねー。
俺が本気だってことをわからせてやる。
「だから、菜花以外の女と遊んだりしねーって決めたんだよ!俺はマジであいつだけが好きなんだからなっ!」
笑われたって、もうどうでもいい。
本当の気持ちを言ったまでだ。
朔真もアオも、目を真ん丸く見開いて言葉を失っていた。
なんなんだよ、んなビックリすることねーだろ。
「お、おまっ、バカだな。ろ、廊下見ろよ、廊下……!」
朔真が指を差しながら口をパクパクさせている。
は?
廊下……?