だって、キミが好きだから。
「好きだ、菜花。頼むから、俺のもんになって」
「で、でも……っ」
胸が熱い。
体中の血が沸き立つ感覚。
ドクドクと心臓が騒ぎ立てる。
「引いたりしねーよ。菜花と一緒になって、悩んだり考えたりしていきたいと思ってる。それに……俺がいる限り、忘れさせるわけねーだろ?」
「……っく」
も、もうダメだ。
涙が止まらない。
琉衣の言葉が、気持ちが嬉しい。
「っく、好き……っる、いが好きぃ……っ」
自分の腕を精いっぱい広げて、琉衣の広い背中に回した。
ダウンでモコモコしてたけど、必死に抱き着いた。
好き……っ。
大好き。
もう、ガマン出来ないよ。
「バーカ。俺の方がどれだけ好きだと思ってんだよ?やっと……俺のもんになった。もう離さねーから、覚悟しとけよ」
耳元で聞こえたその言葉に、ありえないほど顔が赤くなった。