だって、キミが好きだから。


「ちょっと前に遠足で水族館に行ったとかで、友達と撮った写メを送って来たのがあったはず!」



萌奈はスマホを操作しながら写メを探している。


あたしは、どんな人なのかと楽しみにしながら待ち構えていた。



「あ、あったあった!」



「どれどれ」



手元を覗き込むと、そこにはホットドッグを食べながら写っている2人の男子の姿があった。



「右の人だよ」



すかさず萌奈が教えてくれる。


へえ。



「好青年じゃん!萌奈にピッタリって感じだねっ!」



「わはは、そう?中学の時、同じ柔道部だったの」



「へえ。バスケとかしてそうな爽やかな感じなのにね」



「人は見かけによらないってことだよ」



「確かに〜!」



目を見合わせて笑い合ったあと、もう一度写メに目を向けた。


ん……?


あれ?


彼氏君と一緒に写ってる人……。



どこか見覚えがある。


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