だって、キミが好きだから。
目が合うと赤くなってモジモジと下を向く北上に、心を撃ち抜かれた気がしたんだ。
これまでに出会った女とは何かが違う。
もしかすると、これが『好き』って気持ちなのかも。
そう思わされた。
だから告ったわけだけど。
それは俺のカンチガイだった。
ただ好きになった気でいただけ。
だから、全然余裕。
適当に生きて、適当に手を抜く。
それが俺のモットー。
そしたら何となく流れに乗って、それに沿って生きてけばいいだけ。
本気になるなんてカッコ悪い生き方、俺には出来ねーから。
ゆるくゆるく、これからもただ適当に生きて行く。
面倒くさがりの俺には、ピッタリの生き方じゃねーか。
そう。
だから、これでいい。
北上に振られることは、運命だったんだ。
これでもう、考えることもないだろ。