だって、キミが好きだから。


琉衣に送ってもらって家に帰ると、机の上に広げてあった見知らぬノートが目に入って首を傾げる。



なんだっけ、これ。


恐る恐る中を見てみると、それは日記帳のようなものだった。



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2016年 6月28日 木曜日


琉衣と付き合って4ヶ月が経った。


日にちの感覚はまったくないけど、この4ヶ月は本当にあっという間だったような気がする。


今日は……記念日だからって琉衣が指輪をプレゼントしてくれたんだ。


嬉しくて嬉しくて、早速右手に嵌めようとしたけど琉衣に止められて。


『左手だ、バカ』って言われちゃったよ。


嬉しくて泣いてるあたしに、琉衣は何度もキスをしてくれた。


それでね……そのあと初めて琉衣に抱かれました。


優しく優しく……とても丁寧に時間をかけて愛してくれたから全然怖くなくて。


ドキドキしてすごく幸せな時間だった。


琉衣が好き。


……大好き。



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えっ……?


待って……。



『初めて琉衣に抱かれました』って……なに?


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