だって、キミが好きだから。
涙で視界がボヤける。
お願いだから、誰かうそだと言って。
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琉衣は『絶対に別れない』と言って聞き入れてくれなかったけど、あたしも諦めなかった。
別れてくれるまで、あたしは引き下がるつもりもない。
でもね……だけど。
絶対に嫌だって、死んでもそれは譲れないって琉衣に泣かれちゃった。
目を真っ赤にして苦しそうに泣く琉衣を見ていたら、あたしまで涙が止まらなくなって。
どうすればいいのかわからなかった。
あたしだってホントは別れたくない。
でも、本音は言えなかった。
結局話し合いにならなくて、また後日話そうってことになったんだ。
どうすればいい……?
何が正しいのかなんて、あたしにはわからないよ。
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暗い闇に心が沈んで行くような気がした。
あたしは……最低なことを琉衣にしてしまったんだ。
昨日、自分から別れ話を切り出しておいて、今日は無邪気に琉衣に笑いかけた……。
家に行ってあたしからキスをして……。
そんなあたしを琉衣は……優しく抱いてくれた。