だって、キミが好きだから。


琉衣はどんな気持ちであたしといたんだろう。


ツラかったよね?


苦しかったよね?


やっぱりあれは琉衣の涙だったんだよね。


今なら、はっきりとそれがわかる。



涙が止まらなかった。


もう、どうすればいいのかわからない。


これからどうすればいいの……?


琉衣を傷付けちゃったのに、この先一緒にいていいはずがないよね。


ポタポタと日記の上に涙が落ちた。


止まらなくて、ボールペンで書いた文字が滲んでいく。



もうやだ。


もうやだ。


大切な人を傷付けるくらいなら、いっそのこと全部を忘れて楽になりたい。


琉衣のことも、これまでのことも。


全部忘れて楽になれたらどれだけ良かったか。


中途半端が一番ツラいんだよ。


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