だって、キミが好きだから。


次の日。


どうしても琉衣に合わす顔がなくて、あたしは学校を休んだ。


とは言っても、今日は病院の日だったからちょうど良かった。


それに今日は金曜日だから、土日を挟むと3日間は顔を合わせずに済む。


そんなことにホッとしている自分が情けなくて仕方なかった。


神様ってことごとくイジワルだ。


なんで今日に限って昨日のことを覚えてるの?


忘れたかったよ。


忘れて楽になりたかった。


どうして記憶を残したの?


琉衣を傷付けたことを、反省しろってことかな。



どんより重い気持ちのまま、お母さんが運転する車で病院に向かった。



体は生きてるのに心が死んでる。


そんな気分だった。


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