だって、キミが好きだから。
「お前が“また”泣かねーように、俺に任せたからって」
俺がまた泣かねーように……?
はぁ……?
なんだよ、それ。
またって。
わけ……わかんねーよ。
覚えてて一緒にいたってのかよ?
「これも俺の想像だけど……なのちゃんはやっぱり、お前と離れるつもりなのかもな」
「はぁ……?バカなこと言ってんじゃねーよ」
菜花が全部覚えてる?
うそだ……ありえねーだろ。
「いや、じゃなきゃ俺にんなこと言わねーだろ。ラーメン屋で、すっげえ泣きそうな顔して笑ってたし」
「…………」
菜花が……俺と離れるつもりでいる?
うそだろ……?
「今から菜花んちに行って来る」
「おう、確かめて来い」
朔真に背中を押され、急いで服を着替えた。