だって、キミが好きだから。
ずっと会いたかった。
ずっと好きだった。
忘れられなくて、お前だけを見て来たんだ。
なぁ……。
頼むから目を覚ましてくれよ。
積もりに積もった7年分のこの気持ちを、ちゃんとお前に伝えたいんだ。
だから……頼むよ。
お前が好きなんだって。
大切なんだよ。
なぁ。
目の前がボヤけて次第に涙が溢れて来る。
菜花を目の前にして、もうどうにもならなかった。
4年前、俺の存在を忘れていた菜花には好きな男がいたんだろうか?
新しい土地で新しい奴と出会って、どんな毎日を過ごして来たんだろう。
聞きたいことはたくさんある。
けど、他に好きな男がいるなんて信じたくねー。