だって、キミが好きだから。
ーーコンコン
しばらくして、部屋のドアがノックされた。
「お待たせ、遅れてごめんね〜!」
吉田を始めとする女子たちが次々に部屋に入って来る。
さすが吉田が集めただけあって、どの女もかなりレベルが高い。
こういう場に慣れているのか、緊張するそぶりは一切なくにこやかに笑っている。
「うおー、やべー。可愛い」
そんな女たちに目を輝かせるバカな男3人。
最後に恥ずかしそうに菜花が入って来たのを見て、なぜかドキッと胸が高鳴った。
緊張してるのか、モジモジしながら吉田の後ろに隠れている。
こいつ……明らかに慣れてねーな。
またドキッとした。
いや、ありえねー。
ドキッて。
中学生か!
「おーい、萌奈ちゃんはこっちな」
仕切りたがり屋の朔真が吉田を手招きする。
「えー、朔真君の横ー?変なことしないでよ?まぁ、したらしたで投げ飛ばしてやるけど」
「しねーって」
あからさまに嫌な顔を見せた吉田は、言われるがままに俺と朔真の間に座った。
「じゃあ琉衣斗の横に北上さん座って。その横にアオな」
なぜかこの時だけ、朔真が意味深にニヤッと笑ったのを見逃さなかった。