初恋の行く末


暫く彼の体に頭を預けたまま小林さんが手を出して来るのを待ったがそのままの状態だった。

不安がさらに高まる。

気持ちを静めたくてビールを流し込む。


このままの状態でずっといたら私はどうしたらいい?

誘う?

それとも諦めて帰る?

暫く考えてもわからなかった。

今度は勇気が出るように又ビールを飲んだ。

「大丈夫?飲み過ぎじゃない?」

と心配して小林さんは私の顔を覗きこんだ。

彼の本当の気持ちを確認したくて私は着ていたニットとスカーチョを脱いでタンクトップと下着姿になり
小林さんに抱きついた。


驚きながらも

「こんな格好されたら、したくなるんだけどいいの?」

と聞いてきた。

たまらず私は

「うん。ずっと小林さんに触れて欲しかった」

そう言って彼にキスをした。

小林さんは応じるように舌を入れてきた。

久しぶりのキスにとろけてしまいそうだった。

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