初恋の行く末

あの後 小林編




「明日仕事があるから今日はこれで帰るよ」

エッチの後すぐ着替えて帰る準備をした。
明日仕事なんて嘘だ。

これ以上彼女の家に居られなくて早々と彼女の家を後にした。

山中さんを見るたびあの感情が俺を襲ってきてどうにかなってしまいそうだった。

高橋に対しての嫉妬心、怒り

そして彼女に対する疑問と怒り、不安


あの時二人がいた場所はホテル街。
ラブホテルもあるけど普通のホテルやカフェもある。

二人がホテルに行ったかどうか疑問だけど彼女が俺に謝ったのを聞いて歯止めがきかなくなった。

俺彼女に…
してしまった。

知らないふりして普通にしてようと思ってたけど出来なかった。

自分がしてしまった事を忘れたくて、とりあえずタクシーが並んでいる地下鉄のほうまで歩く事にした。

歩き疲れて家に到着してそのまま寝てしまったら俺がした事、今日起きた事無かった事にならないかと都合の良い事を考えながら歩いた。


歩く事一時間位。何も考えないようにして歩き続けたら、いつの間にか自宅マンションにたどり着いていた。

「つ、疲れた」

作業後の運動は意外ときつい。

取り敢えずシャワーを浴びてすぐ寝室に行きベッドに潜り込んだ。


今は起きた事すべて忘れて寝てしまおうと考えた。

明日は幸いにも休日だ。
めんどくさい事は取り敢えず後回しにしたかった。
< 103 / 231 >

この作品をシェア

pagetop