初恋の行く末
家を出て南駅前のファミレスまで車で約15分ほどで到着した。
懐かしい。学校が休みの時は3人でよくここに寄ったな。
下らない話をして盛り上がってたっけ。
当時の記憶と昨日の高橋と山中さんの姿が思い出されて慌てて昨日の記憶を頭の隅に追いやった。
ファミレスの中に入り友美がいる席に向かう。
友美は黒の無地のカーディガンにダメージジーンズを履いて席に座っていた。
素っぴんだったけど肌も綺麗だし背が高くスタイルが良いので友美がそこにいるだけで空気が違う。
「友美待った?」
友美につい見とれてしまい声を掛けるのが遅れてしまった。
「ううん。ごめんね。呼び出して」
友美は俺を見つめながら言った。
「いいよ。朝食おごって貰えるし今月助かった」
おどけた様子を見せながら友美に言う
「今メニュー見てたらね。イチゴが乗ったパンケーキがあって美味しそうだった」
明るく言う友美の姿に安心した。
「いいね。それ旨そう。俺それにするかな」
友美に合わせ俺も明るく答える