初恋の行く末
「一旦店出よう」

泣きじゃくる友美を抱きよせテーブルに届いたパンケーキをそのままに会計を済ませ友美を車に乗せた。


「ごめんね突然。小林だと安心して」

泣きながら友美は言った。

この言葉を聞いて二人に対しての怒りと同時に友美に感じた思いが込み上げた。

なんとかしてやりたい。
友美の笑った顔を見ていたい。


俺は友美を抱きしめながら涙で濡れた唇にキスをした。

友美は驚いたままだった。
「俺、高校時代から友美の事が好きだった。アイツと別れて俺と付き合って」

葬りさった気持ちが呼び戻されて友美に告白をしていた。

「…」

友美は何も言わず車から出ていった。



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