初恋の行く末
移動中のタクシーの中、高橋にもたれ掛かりながら中学当時の高橋を思いだしていた。


友達とじゃれあっている姿、野球部で練習してる姿、私に無邪気に語り掛けてくる高橋。


思い出すたび胸がキュンとなる。


これから高橋の家に向かう。

そして一夜を共にする。


「着いたけど」


夢見心地でいたらタクシーは止まり自宅に着いたようだ。


慌てて降りる。高橋の自宅は5階建てのコンクリート打ちっぱなしの新しいマンションだった。

マンションの中に入りエレベーターで5階の角部屋へと向かう。


いよいよ高橋と…

緊張した面持ちで部屋へと入った。
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