初恋の行く末
久しぶりにゆっくり起きた休日で翔も
「今日はのんびり過ごそう。疲れてたらまだ寝てたら俺もくつろいでるから」
と言った。
翔は私を疲れさせない。
お泊まりは気を使ってしんどいと思っていた私だけど相手によるんだなと初めて知った。
「ありがとう翔。ぐっすり寝れたから起きる」
起き上がって服に着替え終わったら翔が
「美保子これ」
と言い鍵を手渡された。
彼女最強アイテム!!
「いいの?貰っても?」
まさかの急展開。
「俺の家のほうが美保子の職場とか駅に近いし、っていうか俺が美保子にもっと会いたい」
照れながら翔は言う
こんな言葉貰って私は幸せ者だ。
素敵な彼なのに私は高橋と過ごしていた。
ごめんなさい
「ありがとう翔。ちょくちょく会いにくるかも内緒で」
貰った合鍵を握りしめながら言う。
「本当嬉しいな。」
無邪気な顔して翔は笑った。
そんな顔を見たら苦しくなった。
ごめん。翔。
高橋とは終わりにはできない。
だからせめてもの償いで翔といる時間を沢山持とうと思う。