初恋の行く末

「ねぇ、今どこに住んでいるの?私は南幌区なんだけど」

俺は彼女に嫌われていたと思っていたから気さくに話しかけてくれる彼女に驚いたのと同時に嬉しかった。

「え!今南幌区なの?じゃあ近いね。俺豊幌区」

「そうなんだ~今一人暮らしとか?」

思いのほか会話が進んで楽しい。

「うん今はね。山中さんは?」

「私も一人暮らしだよ。いや~でもこんな所で会えるなんて思わなかった」

彼女に会えて良かったな。また中学時代みたく話がしたいな


「俺も。久々にゆっくり話がしたいね」

同窓会みたく話が出来たら嬉しいなと思い軽く誘いを掛けてみた。

「うん。場所を変えて話がしたいから良かったら連絡先教えて欲しいな」

彼女から連絡先を聞かれて嬉しかった。

「そうだね」

と言って名刺入れから名刺を取りだし裏に連絡先を書いて山中に手渡す。


「ありがと!嬉しい。私の連絡先も伝えたいんだけど」
山中の連絡先も教えてくれるんだ。

名刺入れから、もう一枚名刺を取りだしボールペンを渡す。


山中は携帯の番号とアドレスを書いて渡してくれた。

「サンキュ。」

名刺を受け取りジーンズのポケットに入れた。

また山中と話が出来そうで嬉しかった。

< 175 / 231 >

この作品をシェア

pagetop