初恋の行く末
「え!?高橋と友達なの?」
私は、今高橋と高校時代の同級生と隣でお酒を一緒に飲んでいる。

「今でもたまに会うよ。社会人になってから仕事の都合で中々会えないのが残念だけど」

偶然入ったスナックで高橋の友達と話が出来るなんて思ってもみなかったな。

この際だから彼女の事とか聞いてみようかな

「美容師さんだから平日休みだし合わせにくいよね?」

「そうなんだよな。俺が土日休みというのもあるし奴、彼女いるからな。休みもほとんど彼女と会ってるから本当羨ましいよ。仲良くて。俺なんかフリーだから寂しいよね」


「それってボブでパーマかけてる人!?」

思わず聞いてしまった。地下鉄ですれ違った女性の人が彼女か確認したかった。

「ヘアスタイルの事は詳しくないからボブかどうかは知らないけど背が高くて痩せててモデルみたいに綺麗な人だよ。彼女見た事あるの?」

地下鉄ですれ違った人だ多分。

「見たというか、さっき地下鉄ですれ違って。高橋と一緒に歩いてたから」

「じゃあ多分彼女かな」


そう言われた言葉が私の気分をさらに暗くした。

< 19 / 231 >

この作品をシェア

pagetop