初恋の行く末
「う~ん。頭痛い」
激しい頭痛と吐き気で目が覚め起き上がるとベッドの横には昨日の彼が裸で眠っていた。


「え!?」
慌てて私の身なりもチェックする。
予想通り裸。しかも身体にキスマークが数個。

これはテレビや漫画でよくあるシーン。
まさか私も体験してしまうなんて…

どうしよう!これは確実に昨日してしまった可能性90%以上だな。

すかさずベッド横に置いてあったゴミ箱をチェックした。


ゴミ箱の中に使って丸められたティッシュが入っていた。

やばい!ちゃんと避妊したんだろか!?

昨夜の事を思い出そうとして目を瞑ってみたが思い出すのはスナックで高橋の友達と話をしたという事とスナックを出て二人でタクシーに乗ったという所だけ…

手掛かりを探ろうと取り敢えず辺りを見渡すとベッドの後ろには木目調の大きなウォークインクローゼットとベッドの一メートル先には同じ木目調の机と椅子が置いてあった。

これはラブホテルではなく誰かの部屋。
多分彼の家なのだろう

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