初恋の行く末

現実 小林編


高橋と飲みに行って今まで感じていた高橋に対しての嫉妬は多少残るものの前みたいな苦しさは無くなった。


ただ美保子とはまだ会ってはいない。

俺は美保子とは生涯を共にしたいと思っている。

でも美保子はどう思っているんだろう?

本当は高橋の事まだ好きなんじゃないのか?

高橋と会って話をして美保子は相当高橋の事好きだったんだと思った。

美保子は俺の事好きとは言ってくれるけど結婚は考えてくれているんだろうか?
まだ付き合いも長くはないしやっと彼氏彼女になれたという今そんな状況だろう多分。


美保子と将来について何も話をしていない。


そんな状況なのにプロポーズして断られたらどうしよう?

悪い方向ばかり考えて彼女に結婚の話が出来ないでいた。

というか逃げてた。

彼女の妊娠が発覚して数日過ぎたが連絡はメールのみで会うのを避けた。

もちろん仕事が忙しくて残業になる事が多かったのもあるが…

彼女に会わない代わりに俺は上司や友達と会っていて彼女がいる事、妊娠している事、近く結婚する可能性がある事を伝えた。

少しでも外堀を埋めて結婚を断れないようにする為だ。

両親にも電話で話を済ませ後は美保子に会わせるだけだ。

両親に話をしたらすごい驚かれた。

今までそんな話もなかったし付き合っている彼女もいなかった。

だから両親は結婚はまだまだと思っていたみたいだ。

彼女を妊娠させてしまった事については順序が違うと言われたがいい大人なので二人で話し合いをしながら良い家庭を築くようにとアドバイスを受けた。

後は美保子の両親に会わせて貰って結婚を認めてもらわないとならない。

結婚より先に妊娠させてしまったけど大丈夫だろうか?
彼女の両親に会うのが心配だ。

大体の根回しはついたから後は美保子に会うだけだけどまだ会う約束はしていない。

俺は彼女に本当に受け入れて貰えているか分からなくて不安なんだ。

始まりが俺のついた嘘からだから自信が持てないし彼女に対しての疑惑も残ったままだからだ。

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