初恋の行く末


美保子に会わなくなって1週間以上は経ったので、さすがにまずいと思い明日にでも電話をしようと思ったら美保子からメールがあり俺の家に来ているとの事だった。

今日は日曜日でいつもは美保子に会っていたけど、たまたま大学時代のサークルの飲み会の誘いがあり久しぶりに参加した。

ちょうどいい機会だ。

彼女の存在と結婚の事を皆に言おうと思った。

飲み会には渡辺達も参加していたので渡辺の席の隣に座り謝った。

渡辺は

"既婚者となる先輩にはもう興味ありません。だから安心して彼女と結婚して下さい。"

と冗談めかしながら俺に言った。

渡辺らしい言葉だった。

彼女なりの気遣いなのだろう。


暫く俺はサークルの皆に彼女の事と結婚について祝福もされたけどからかわれた。
美保子からのメールを見て早く切り上げて帰りたくなった。

久々に美保子に触れたい。

友達に彼女が待っているからと伝え帰ろうとしたけど足止めを食らってしまい帰る時間が遅くなった。

急いで帰宅したけど自宅に着いたのは深夜で美保子は待ちくたびれたのかソファーにもたれ掛かりながら寝てしまっていた。

可愛い!このまま抱いてしまいたい。


たまらず美保子の寝顔についキスをしてしまっていた。

美保子に触れたくて触れたくてたまらない。

爆発寸前の欲求を押さえて彼女を抱えて寝室のベッドに運んだ。

気持ち良さそうに寝息を立てて寝ている美保子を見ていとおしいと思った。

一度美保子に唇を重ねてから俺も眠りについた。

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