初恋の行く末

美保子の思い

この場にいるのが辛くて翔の家を飛び出してしまった。

ごめんなさい。翔

私あなたをかなり傷つけてた。

こんなに翔を不安にさせていたなんて知らなかった。

今までどんな思いで私と付き合ってきたんだろう?

考えたら胸が熱くなり涙がこぼれた。

翔にとっての贖罪

私が翔に出来る事。

多分嘘を真実にする事だ。

そして私は決めた。

自宅に着いて急いでシャワーを浴び慌ただしく身支度を整え職場に向かう。

今日仕事終わりに準備に取りかかろう!


仕事が終わって私は急いでネットで以前高橋と街中で過ごしたラブホテル近郊のカフェを検索して調べ上げた。

良かった。

結構ある!

調べた中で一番ホテルに近くて営業時間が深夜までやっているお店を見つけ仕事帰りに向かった。

ネットで見たお店の情報だとパンケーキの他、飲み物もオーガニックにこだわっているらしい。


職場から30分ほどでお店に到着。

お店は2階建て。
白で統一されていて看板は水色。シンプルながらも可愛い造りだ。

「素敵なお店~」

思わずそう叫んでしまった。

お店の中は白と茶色で統一。

落ち着ける空間にしてあって居心地が良さそうだ。

ここなら長話しても大丈夫そうだ。

周りを見渡すと場所柄、カップルが多いけど男性客、女性同士で来てる人もわりといるから高橋と来ても怪しくない。


「こちらにどうぞ」

店員さんに誘導してもらい二人がけの椅子に腰掛け早速メニュー表を開く。

美味しそう~

色々なパンケーキに豊富な飲み物の種類。

女性が好きそうなお店。

この店を私が告白の場所にして高橋を誘って話をしても問題はない。

翔に弁解して突っ込まれたら前から興味があって行きたかったお店という事にしてしまえば大丈夫だ。

お店のチェックを済ませたらお勧めのパンケーキを頼み食べて自宅に戻った。


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