初恋の行く末
約30分ほど彼は部屋には戻って来なかった。


「お湯溜まったから入れるよ」

部屋に戻って来たらバスタオルと着替えを私に差し出してくれた。


「あ、ありがとう。ではお言葉に甘えて」

恥ずかしさで顔を見れないままタオルを受け取ったら後ろから抱き締められ


「一緒に入る?」


と言われてしまった。

またも赤面してしまい緊張のあまり硬直してしまったのだった。


なんというか甘い~

こういう時はどうしたらいいの?

判断に困ってそのまま立ち尽くしていたら彼が


「また次回だね。風邪引くから入ってきて」

と言ってくれた。

た、助かった。

「ではお先に」

慌てて部屋から出ようとする私に

「お風呂はリビングの隣だからドライヤーは洗面所に掛けてるから」

と言って一緒に私について来てくれたのだった。

< 25 / 231 >

この作品をシェア

pagetop