初恋の行く末
彼ともっと話がしたくて私は
「ねぇ、今どこに住んでいるの?私は南幌区なんだけど」と続けた。


「え!今南幌区なの?じゃあ近いね。俺豊幌区」

「そうなんだ~今一人暮らしとか?」


高橋が今どうしてるか知りたくて色々聞いてしまう。お店なのに大丈夫かな?


「うん今はね。山中さんは?」

「私も一人暮らしだよ。いや~でもこんな所で会えるなんて思わなかった」


「俺も。久々にゆっくり話がしたいね」


こんな風に言ってくれるなんて思わなかった。

ひどい振り方したから会いたくないかと思ってたから…

嬉しくて私は高橋に

「うん。場所を変えて話がしたいから良かったら連絡先教えて欲しいな」


思い切って聞いてしまった。
これで教えてくれなかったら、もう会えないな。


「そうだね」
と言って高橋は名刺入れから名刺を取りだし裏に連絡先を書いて私に渡してくれた。


「ありがと!嬉しい。私の連絡先も伝えたいんだけど」

と言うと高橋は、もう一枚名刺を取りだしボールペンを貸してくれた。


私は慌てて携帯の番号とアドレスを書いて渡した。


「サンキュ。」

高橋は笑顔を浮かべながら名刺を受け取りジーンズのポケットに入れた。

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