初恋の行く末
「嫌だったら言わなくていいんだけど今日何かあったの?」


日常で起きた嫌な事と言えば仕事や恋愛、人間関係が思い浮かんだ。


「実はずっと好きだった人が彼女らしき人と一瞬に歩いていたの」


「それはショックだね」

彼女がとった行動がとても理解できた。
なぜなら数年前、友美と高橋が付き合い始めたのを知って、この店にヤケ酒飲みに来たからだ。


俺と丸かぶり…


「ショック…」

そう呟くと彼女の目から大粒の涙が溢れ出した。


俺はどうして良いかわからずただ泣き出す彼女を見ている事しか出来なかった。


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