初恋の行く末
彼女の家にコンビニで買った差し入れを持って訪ねた。
「嬉しい~」
彼女はにっこり笑って受け取った。
彼女は素っぴんで前髪をカチューシャで上げていた。服装もカジュアルでチェックシャツのロングワンピースに、モコモコのソックスという格好だった。
小動物みたいで可愛い!
背も小柄で身長も150センチ位て言ってたっけ。
これは俺のツボだな。
ギュッと抱き締めて頭を撫で撫でしたくなった。
彼女に会うと、すぐ俺の下心が出てきてしまって抑えるのが大変だ。
こんなんで俺大丈夫だろうか?
「ところで俺の工作は?」
探すふりをして彼女の部屋を見回す。
通された部屋はカウンターキッチンのあるリビングだった。
リビング内は布製の可愛い座椅子と大きなビーズクッションとローチェストが置いてあってシンプルながらも可愛い部屋だった。
「実はあの紙袋に沢山の工作が…」
こう言って彼女はローチェストの上に置いてあるA3ほどの大きさの紙袋を指差した。
思ってた以上に大きい紙袋だ。
紙袋の中を見ると中に大量の紙幣とチケット等が印刷された画用紙が入っていた。
これは二人がかりでやっても数時間かかるだろう。
彼女が徹夜と言ったのも頷ける。
彼女の言った事が本当で安心した。