初恋の行く末
「今たこ焼き焼いてるよ。小林さん結構食べれる?」
たこ焼きを転がしながら
小林さんの顔を見つめる。
まつげが長い。鼻筋も通ってて格好いいな。

今更ながらよく彼と付き合う事が出来たな。

きっと小林さんモテるよ。
「うん。夕飯食べに行こうと思ってたから腹結構すいてる」

そう言いながら彼もたこ焼きを焼くのを手伝ってくれている。

「良かった。間に合って」

私が言ったら

「誘ってくれて嬉しいよ。一人で外食するところだったから」

忙しいのに、こんな言葉を掛けてくれたのだった。

「ごめんね。仕事忙しいのに。後で手伝うからして欲しい事があったら何でも言って」


私がこう言うと


「丁度、休憩しようと思ってたし後でゆっくりやるから大丈夫。それより、たこ焼き、そろそろじゃない?」

と言ってお皿に焼けた、たこ焼きを乗せて私に渡してくれた。

「ありがとう。ここに置いて一緒に食べよう」

本当小林さんは優しい。

「じゃあ遠慮なく頂きます」
そう言って彼は美味しそうに、たこ焼きを頬張った。
可愛い顔して食べるな。

二人で一緒に食卓を囲む事ができて幸せだった。
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