偽悪役者
「あの……あなた方は一体?柊のことを知ってるみたいですけど、どういう関係で?というか、どうやってここに?」
鏡鵺より冷静な玲斗が疑問を投げかけた。
「「あ……」」
椎名と橘はやってしまったと顔を見合わせるが、時すでに遅し。
「…もういいですよね?こうなった以上隠せませんよー」
ドア付近にいるであろう篠宮と来栖に向かって、静音は呆れた様に言った。
「隠すってお前…」
「ごめん、この人達知り合い。ついでに言うと、フリーターって言うのも嘘。私、警察官なの。」
「「…え?」」
潜入捜査のこと、ペテン師夜鷹と呼ばれた出来事についても、かいつまんで話した。
当然、玲斗と鏡鵺は終始驚きっぱなしだ。
「ま、じ、かよ……」
「静音が……まさか…」
「ごめん。でも、そこの男が言ったこと、納得出来ちゃったから。私は周りの人達に大切にされてきた。だけど、自分を大事にしてないことは分かってた。分かってたけど、そういう方法しか思い付かなかったから。」
椎名が言ったことは、ちゃんと静音に届いていた。
だから、もう終わりにしようと思った。
本当の全てを。
鏡鵺より冷静な玲斗が疑問を投げかけた。
「「あ……」」
椎名と橘はやってしまったと顔を見合わせるが、時すでに遅し。
「…もういいですよね?こうなった以上隠せませんよー」
ドア付近にいるであろう篠宮と来栖に向かって、静音は呆れた様に言った。
「隠すってお前…」
「ごめん、この人達知り合い。ついでに言うと、フリーターって言うのも嘘。私、警察官なの。」
「「…え?」」
潜入捜査のこと、ペテン師夜鷹と呼ばれた出来事についても、かいつまんで話した。
当然、玲斗と鏡鵺は終始驚きっぱなしだ。
「ま、じ、かよ……」
「静音が……まさか…」
「ごめん。でも、そこの男が言ったこと、納得出来ちゃったから。私は周りの人達に大切にされてきた。だけど、自分を大事にしてないことは分かってた。分かってたけど、そういう方法しか思い付かなかったから。」
椎名が言ったことは、ちゃんと静音に届いていた。
だから、もう終わりにしようと思った。
本当の全てを。