偽悪役者
「柊がそう言うなら、それで行こう。表立っては、SPと制服警官が警護に当たる。我々は、同窓会の会場であるホテルのスタッフとなり、警護と捜査を進める。」



都澄の指揮の下、各自準備を始めた。




要は他の部署との連携と調整に。



轢夲と羮芻は、ホテルの構図の把握と監視カメラの設置、インカムなどの通信機器の準備を。



幡牛と遁苺は、潜入先のホテルの制服と備品の調達へ。



そして、応援スタッフとして潜入する実働部隊は、全部で5人。



篠宮・椎名は、人物チェックを兼ねた受付


静音・橘・来栖は、会話と相関関係チェックを兼ねた食事の配給



ホテルの仕事をこなしながらの潜入となる。



捜査の妨げとなる為、潜入していることを知っているのは岨聚に張り付いているSPと制服警官、ホテルの総支配人とごく一部。



氷室一族には、捜査を開始していることだけ伝えられており、潜入のことは伏せている。


これは、たとえ権力者とはいえ、自作自演もしくは一族内でのトラブルの可能性を警察としては否定出来ない為である。



さて、入念な警備を掻い潜り、脅迫状の差出人は果たして同窓会に現れるのだろうか?
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