偽悪役者
季更津達の逮捕から数ヶ月。
一課や組対に断りを入れ捜査中だが、篠宮·要·翁の3人と一緒に莉央と深緒のお墓を建てた。
約束通り、静音の希望通り、両親の隣へ。
季更津達の逮捕と、嬉しいある報告を兼ねて。
「静音、帰ろうか。」
「うん。」
篠宮に促され帰ろうとして、一瞬だけ振り返る。
ほら、ちゃんと見付けられたじゃない。
ああ、これでいつでも会えるな。
深緒と莉央はそう言ってそうだ。
お墓に微笑みながら、静音は何となくそんな気がした。
「んで昇進の推薦がお前なんだよ!」
「知りませんよ。普段の態度じゃないんですか?」
「普段……も、俺の方が良いに決まってる。季更津も痴愚思も、逮捕したのは俺だぞ?」
「手錠掛けただけじゃないですか。刑事として普通なこと威張らないでください。」
季更津の逮捕時は息を潜めていた小競り合いも、今ではすっかり元通りだ。
「確かに。それは柊の言う通りだな。」
「ちょっと厄塒さん!俺の味方じゃないんですか?!」
「俺は被害者の味方だ。それより卍擽、課長が呼んでたぞ。」
「げ……い、行ってきます。」
一課や組対に断りを入れ捜査中だが、篠宮·要·翁の3人と一緒に莉央と深緒のお墓を建てた。
約束通り、静音の希望通り、両親の隣へ。
季更津達の逮捕と、嬉しいある報告を兼ねて。
「静音、帰ろうか。」
「うん。」
篠宮に促され帰ろうとして、一瞬だけ振り返る。
ほら、ちゃんと見付けられたじゃない。
ああ、これでいつでも会えるな。
深緒と莉央はそう言ってそうだ。
お墓に微笑みながら、静音は何となくそんな気がした。
「んで昇進の推薦がお前なんだよ!」
「知りませんよ。普段の態度じゃないんですか?」
「普段……も、俺の方が良いに決まってる。季更津も痴愚思も、逮捕したのは俺だぞ?」
「手錠掛けただけじゃないですか。刑事として普通なこと威張らないでください。」
季更津の逮捕時は息を潜めていた小競り合いも、今ではすっかり元通りだ。
「確かに。それは柊の言う通りだな。」
「ちょっと厄塒さん!俺の味方じゃないんですか?!」
「俺は被害者の味方だ。それより卍擽、課長が呼んでたぞ。」
「げ……い、行ってきます。」