一番がいい!!〜番外編〜
食べ終わって、少しだけ続きの数学を教えてファミレスを出た。
楽しかったはずなのに、罪悪感で一杯になった。
少しでも一緒に居たくて、遊実の家まで送って行く。
「ごめん。
テスト前なのに、オレのワガママにつき合わせちゃって」
ションボリと下を向く。
すると、つないでいた手がグッと引っ張られた。
え…?
振り返ると、遊実がじっとオレの顔を見つめていた。
「謝らないで。
あたしも一緒にいたかったんだから」
オレだけが一緒にいたいと思ってるんだと…
遊実も同じ気持ちでいてくれたんだ…
…オレの理性が飛んだ瞬間だった。
人気のない路地に連れて行くと
遊実を抱きしめて、キスをした。
最初は、ついばむような…
そして、だんだんと深いキスをした。
舌が絡むと
「んん… ぅふ…」
オレに応えるように甘い吐息が聞こえる。
オレの制服をギュッと握りしめるのを感じた。