一番がいい!!〜番外編〜
「そっか…
じゃあ、今度の身体測定はオレもキッチリ覚えとこ!」
相川さんの息が整うのを待って、学校を出た。
今度は、ゆっくりと歩調を合わせる。
たわいもない話をして、アイス屋に入った。
「どれにする?」
女は、大体決めるのが遅い!
オレは優しいから、ちょっとしかイライラしない!
でも、相川さんならいつまでも待てそう。
「私、ストロベリーチーズケーキ!」
「えっ?
もう決めたの?」
ビックリして、思わず声を出してしまった。
「うん。
私、直感を大事にしてるの。
これって言うのがないと、グズグズしちゃうんだけど…
今日はピンと来ちゃった」
ニコリと微笑む。
相川さんって、地に足をつけてしっかり歩いてそうなイメージだったけど、直感で動くんだ…
「中田くんは、決まった?」
「あっ、オレはレモンシャーベット」
甘いのは苦手。
あれ?
オレ、押されてる?
智哉の言い付け通り、オレが払った。
言われなくても払っていたけど!