一番がいい!!〜番外編〜
ゆっくり、相川さんの歩調に合わせながら進んでいく。
「翔平って、彼女いないの?」
ぽそっと隣から声がした。
えっ、なんでそんなこと?
「いないよ?
なんで?」
まさか、オレに興味持ってくれてる?!
急にドキドキしてきた…
「手をつないでたら勘違いさせちゃうかなぁって…」
ですよね…
遊実は、智哉が好きなんだよね…
「あぁ…
でも、今はいないから安心してつないでて!」
ニッコリ微笑んだ。
オレの顔を見て安心したのか、微笑み返してくれた。
だいぶ、顔色が良くなってきてよかった…
この手は、遊実のために空けてあるって言えたらいいのに…
途中で、休憩を挟みながら智哉たちのところへ向かった。
この調子なら、花火が始まるまでに間に合いそうだ!